園芸施設共済
台風や春一番などの風害や雪害等による本体・被覆物の補てんをします。
オプションにより作物や附帯設備など幅広く補償ができます。
加入の対象
農作物を栽培するハウスの合計面積が200㎡以上所有又は管理する農家が加入できます。又、水稲育苗ハウスも加入できます。
補償期間
責任開始は、被覆される月の2日(10日・20日)から1年間です。
※園芸施設の設置が周年でない場合、又は責任期間の始期、終期を統一する場合、1カ月以上1年未満の短期加入を選択できます
対象となる災害
施設本体及び被覆物(ビニール等)を補償いたします。
施設内農作物に加入の場合は、病害虫、鳥獣害も対象となります。ただし「病虫害事故除外方式」を選択した場合は、病虫害による被害は対象となりません。
加入方式
所有または管理している施設は全棟加入となります
ただし、耐用年数を2.5倍以上経過した棟は、加入者の選択により引受除外できます。
※1年間は加入方式の変更が出来ません
基本加入 特定園芸施設(施設本体+被覆材)
- ガラス質ハウス
- プラスチックハウス(パイプ・鉄骨)
- 雨よけハウス
- 多目的ネットハウス
オプション加入
施設内農作物
ハウス内で栽培する農作物
(果菜・葉菜・花卉)
附帯施設
換気扇施設
冷暖房施設
カーテン施設
潅水施設など
撤去費用
倒壊した施設の撤去に要した費用
(施設本体)
復旧費用
被害を受けた部分の復旧に要した費用
(施設本体・附帯施設)
加入に際しては、特定園芸施設は必ず加入していただき、オプションとして、以下の施設内農作物、附帯施設、撤去費用、復旧費用を付加できます。
(注)施設内農産物の加入は次の2通りの加入を選択できます。
〇自然災害と病虫害を対象。
〇自然災害のみ(病虫害事故除外)を対象。
加入できる施設内農作物
※定植期よりビニール・ネット等の被覆がある農産物に限ります。また、定植前の育苗中の農作物については、引受対象外となります。
補償金額(共済金額)
補償金額は1棟ごとに算定されます。
特定園芸施設の時価額
+
施設内作物の価額
+
附帯施設の時価額
+
撤去費用の価額
+
復旧費用の価額
付保割合(補償割合)
40~100%
共済金額(補償額)
掛金
掛金は、共済金額・施設の型式・加入方式(施設内農作物を加入する場合はその農作物)により異なります。
〇組合員等別の危険段階基準共済掛金率を設定し、実施しています。
〇復旧費用の掛金については、全額農家負担になります。
農家負担掛金は課税対象取得額から控除されます。
共済掛金・賦課金の割引
生産出荷団体等で園芸施設共済へ集団加入する際、次の要件を満たせば掛金、賦課金の割引の対象になります。
【共済掛金】 割引率5%
①基準年度の加入率を超え、かつ加入割合が8割を超えることが条件
②各生産出荷団体等との協定の締結が必要
【賦課金】 イ一斉受付により、10人以上の加入申し込みがあった場合→20%割引
ロ.一斉受付により、5人以上9人以下の加入申込みがあった場合→10%割引
プラスチックハウスⅡ類のうち、骨格の主要部分が31.8mm以上の径のパイプにより造られている施設の掛金を一律15%割引します。
施設内農作物の分割評価
施設内農作物は、病虫害の被害に対して防除の難易度により30%~70%の分割評価をしています。
また、過去の病虫害の発生回数や管理不足等によっては、分割割合がプラスされ、その割合が100%となって、共済金の支払いができない場合があります。
共済金の支払
損害額が選択した支払開始金額を超える場合に共済金をお支払いします。
こんな時は共済金が支払われません
- 生理障害(黄化葉症、着花不良、裂果、発酵果、変形果等)、連作障害、薬害、高低温障害、凍霜害、寒害、要素欠乏、過剰症
- 故意または、重大な過失によって生じた損害
- 盗難または、いたずらによる損害
- 損害額が3万円(小損害特約の加入がある場合はその額)または、共済価額の5%に満たない僅少な損害
- 農作物収穫後、管理されていないビニール・本体の損害
- 自然消耗等によって生じた損害
- 被害の状況が確認できない場合
- 内作物のアオムシ・アブラムシによる損害
加入内容に変更が生じた場合
加入内容に変更が生じた場合は、すぐにNOSAIへご連絡ください。
園芸施設の構造や材質、所在地、経過年数及び被覆期間、附帯施設の種類及び経過年数並びに施設内農作物の種類、栽培面積及び栽培期間に変更が生じた場合、すぐにご連絡いただくようお願いいたします。
現地確認後、再度算定を行い、掛金の追徴・還付をいたします。ご連絡がない又は遅れた場合、共済金支払いができないこともありますのでご注意ください。
被害が発生した場合
被害が発生した場合は、すぐにNOSAIへご連絡ください。
被害発生の通知がない場合や、遅れた場合には共済金の一部または全部について支払いができない場合があります。
※被害確認が済む前にビニールやパイプを取り換えた場合、被害の確認ができるように被害ビニール・パイプは、必ず圃場に残しておいてください。